2010年2月19日
オーストリッチレザーバッグの染み抜き
今回の依頼は、オーストリッチ。
オーストリッチとはダチョウの皮で、写真の黒っぽいポツポツは毛穴の部分ですね。
最近では、毛穴部分にも上から色が入っているものが多いような気がする。
正直、そっちの方が修正はしやすい。
革製品は、染み抜きをするとほとんどのケースで色が抜ける。
なので、色落ちした部分にもう一度色を入れなおさなければならない。
上から色を吹き付けてあるタイプの革は染めてある革と違い、
ソファーの様な平坦な感じになっている場合が多い。
ただ、今回の依頼品はシワの中と表面の色が違い、
毛穴もハッキリと色が違う。
この油染みを抜いたあと、不用意に色を入れてしまうと違和感が出てしまう。
出来るだけ染み抜きでシミを目立たなくして、最後はカラーリペアで修正をする。
全体的に色を入れる訳では無いので、使用感なんかは残ったままだ。
修正前
修正後
ただ、オーストリッチの修正は難しい。
クリーニングでどうにかなる物は、ほとんど無いだろう。
使用感とか、質感をガラッと変えて良いのなら簡単なのだが、
この質感が好きで、このバッグを買ったんだろうし。
今回は、シミの範囲が小さかったので比較的楽だったが、
これが広範囲だと、もう少し違う方法での修正になるだろう。
Filed under: レザーバッグ(皮革製品)の染み抜きクリーニング — admin 5:49 PM